インビザラインで良くある失敗

インビザライン

みなさん出来れば早く綺麗に美しい歯を手に入れたいですよね?
今回はわたしがインビザラインを行って実際に直面した失敗を簡単にご紹介したいと思います。
具体的な項目は4つです。

  • 矯正期間が予定より長くなる
  • 咬み合わせがずれる
  • 歯茎が下がる
  • 虫歯が出来る

割とよくあるケースです。事前にわかっていればより早く美しい歯を手に入れることができましたし、こんなにも沢山のイライラを感じずに済んだと思うので、みなさんが少しでも気持ちよく矯正に臨んでいただけたら嬉しいなと思っています。

わたしがインビザラインをはじめたきっかけ

下の奥歯が割れてしまい、抜くことになってしまったのがそもそものスタート。
1本失ってしまい悲しみに暮れていたところ、親知らずが良い感じに生えていたのでそれをずらし、歯がない所を埋める矯正を歯医者さんに提案され始めることにしました。また、キャンペーン期間中で今なら安くできるよと歯医者さんに言われ急遽始めることに。
せっかくならと、前歯のガタつきなど気になる所を全体的に美しくしようとインビザラインフルをチョイス。インビザの進捗や途中で気になったことや困ったことなども記していこうと思います!

矯正期間が予定より長くなる

インビザラインをしていると良く聞くのが終わらないという声です。私も1年の予定が2年目に入ろうとしています。これから始める方は基本予定より長くなると思って始めた方が良いと思います。

主な原因は2パターンあります。

予定通りに歯が動いていない

これは患者側の問題と医者側の問題と2通りあると思います。


<患者側の問題>の場合、時間を守ってマウスピースを付けていない
これに尽きると思います。例えば1日の装着時間を守っていない・チューイーを噛んでいないなど。基本的な事を守れていないと歯が設計通りに動いていきません。がんばって取り組みましょう。




<医者側の問題>の場合、設計が合っていない事があります。
担当医の腕の問題なので、患者側からは正直分かりにくいのが難点です、、、


事前の解決策としては、医者選びの段階でしっかり調べること。
一番は口コミがあてになると思います。口コミサイトでリアルな声を調べるのが一番だと思います。
あとは、直接歯医者さん聞けることは聞きましょう。今までの実績やどれぐらい数をこなしているのか、不安点を解決して始めるのがベストです。

始めてから絶対して欲しい事が、完成イメージの共有をすることです。
歯医者の思う美しい歯並びと、あなたが思う美しい歯並びの理想像が異なっている可能性があります。このズレを無くす為にして欲しい事が、完成図をデータなど目で見られるもので事前に歯医者と共有して欲しいのです。ポイントは必ず口頭ではなくデータで共有してください。

コミュニケーションを取り、完成図を目視で共有することが矯正の1番の早道だと私は思います。
私はこのポイントで失敗し3度修正をしています。ぜひこれだけは行ってください!


例えば、前歯と隣の歯、糸切り歯までなだらかな曲線で並んでいる事が美しいと思っている歯医者はその並び方をやはりお勧めしてきますし、必然的にその理想で並べたがります。
極端ですが、患者は前歯と隣の歯に段差がある方がこの好みで、更には糸切り歯が八重歯風の下がった並び方が好みの人がいたとします。それを口頭で伝えても、できあがりは歯医者の好みが少なからず入り、イメージ通りに仕上がらない事もあるのです。
もちろんすべての歯医者がそうではないですし、言葉だけでくみ取れる素晴らしい歯医者もいると思いますが、私はあったことがありません。
イメージの共有は言葉ではすり合わせが難しいという事です。



治療途中の場合、治療内容が合っているか確認しましょう。
契約内容によっては期間内でのマウスピースの作り直しが可能です。現状の治療が合っているか説明してもらい、修正できる個所は修正し時間を無駄にしない治療を目指しましょう。

また、担当医の説明に納得できない・不安点がある場合は、セカンドオピニオンを受けることがお勧めです。費用は掛かることが殆どですが、納得して進めるには一番安心感が得られる方法だと思います。
今の治療で合っていると言われれば担当医の信頼にも繋がりますし、違う意見は現状の治療の修正に役立ちます。

私は2回セカンドオピニオンを受けたことがありますが、初診料のみで受けてくださるところもありました。色々調べましたが、割と良心的な価格でセカンドオピニオンを受けてる歯医者もあるので、低価格で買える安心は買っちゃいましょう。

理想がどんどん高くなる

これは経験談ですが、矯正で歯が動いていくにつれて元々の歯並びと変わっていきます。
スタート時の希望をクリアしても、更に「糸切り歯がもう少し奥まってほしい」「前歯がもう少し収まりが良くなったらいいな」など、歯並びの理想がどんどん高くなっていきます。

契約期間内であれば追加の修正は可能なので、ご自身が良ければもちろん修正していいと思います。
デメリットとしては歯茎が下がってしまったりすることもありますので、気になる所は一気に修正する方がお勧めです。

咬み合わせがずれる

<出っ歯を治す・八重歯を治す・すきっぱを治す>など見た目の美しさ、つまり審美的な並びを優先するあまり、奥歯の嚙み合わせや上下の噛み合わせのズレが起きる可能性があります。

専門的に歯科矯正を学んだわけではない経験の浅い歯科医や、認定医のいない技術の乏しい医院が行っている矯正治療などの場合、このような残念な結果になることがあります。

咬み合わせがズレていると、物をうまく噛めない・左右で力の入り方が異なる・顔が歪む・スポーツなどで力が発揮できない・頭痛が起こるなど様々な原因になりえます。

違和感を感じたら担当医に相談・修正をすること、もしくはセカンドオピニオンを受けるなど早急に対処しましょう。

歯茎が下がる

歯茎が下がる・歯の根元が見えてしまうことを歯肉退縮といいます。
原因は、加齢・歯周病・過度なブラッシングなどがあります。インビザラインに限らず、過度な拡大や強過ぎる矯正力による歯科矯正は歯肉退縮の原因になります。

本来歯科矯正をするうえでは、歯茎の中にある骨(歯槽骨)の吸収・再生速度を見越したうえで矯正をしていかないといけません。

根の部分の動きのイメージを分かりやすくいうと、まず歯を支えている根の部分に矯正器具によって力が加わります。
そうすると根の部分に元々あった骨が押され吸収(消失と考えた方がわかりやすいです)されます。新しく移動した部分に骨が再生することで、新しい場所で歯がしっかり固定されるということです。根の部分はスライドして再生するイメージですね。

この段階で押す力が強すぎる(過度な矯正力)と、歯の根が再生の範囲を超えてしまいうまく再生できません。また、矯正の速度が速すぎると、まだ再生出来ていないのにどんどん次の矯正位置に歯が押されてしまい、根が安定しないまま動かされてしまうということになります。


つまり適切な速度と力による矯正で、歯の根が安定して再生をしたうえで歯を移動していくことが、歯茎退縮を防ぎます

この歯の根の部分の再生速度や、可動範囲を適切に判断できる医師かどうかが矯正をする上で大切になります。残念ながらコンピューター上ですと可動範囲以上の無理な設計も可能になってしまう為、経験の浅い医師ですと歯肉退縮が起こるなどのトラブルになることがあります。

これらのコンピューターによる設計が無理かどうか、再生が付いてこれるスピードの矯正かどうかを正しく判断できる医師は経験により裏付けされた感覚をもっている必要があります。
その為、歯列矯正の臨床指導医・認定医であることが望ましいと私は思います。

コンピューターによるシュミレーションだけではわからない見えない根の部分まで考慮して設計をすることが出来ますし、矯正途中でのリカバーをする力があるからです。
事前の歯科医選びは慎重に行いましょう。

虫歯が出来る

口の中が不衛生になってしまうことで、虫歯のリスクが高まります。
原因としては、マウスピースの洗浄が出来ていなかったり、マウスピースを装着したままの飲食、また歯ブラシでの歯磨きが不完全な場合がこれに当たります。

インビザライン矯正中の虫歯は、虫歯治療を優先する為矯正治療が遅れてしまいます。また、虫歯治療後は歯の形状が変わることも多く、再度歯型の取り直しになってしまったりデメリットが多いです。
普段から衛生的な口内を保ち、虫歯・歯周病のリスクを減らすことが大切になります。

まとめ

インビザライン矯正で良くある失敗例をまとめました。
共通して言えることは、始める前の信頼できる医師探しをきちんと行うこと、途中不満や疑問があればすぐに相談できる親身な医師と出会うこと、日々清潔な口内を保つために努力することが矯正を成功に導く鍵だとインビザライン矯正をしていて思います。
なかなか高額な治療の為、医院変更が気軽に出来ないので失敗がない矯正治療をあなたには選んでいただきたいです。事前知識も大切だと思いますので、よく調べて美しい歯並びを手に入れましょう!

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